2026.07.27
『ビーチボーイズ』はなぜ、何も起きないのに見てしまうのか
平均視聴率23.7%。事件らしい事件が起きるわけでもないのに、あの夏、多くの人が毎週月曜9時を待っていました。この作品が持っていた特別な時間の流れについて考えてみました。
続きを読む考察
2026.07.30
2015年にNHKで放送されたドラマ『限界集落株式会社』。反町隆史さんは、大内正登という役で出演されていました。
この放送を、たまたまご覧になっていたのが水谷豊さんなんです。
反町さんのお芝居にすっかり惹きつけられた水谷さんは、番組が終わるとすぐ、テレビ朝日のプロデューサーさんへ電話をかけたそうです。「ソリがどれほど素晴らしい役者か」を伝えるために。
『相棒』という長寿シリーズで、相棒役の交代は毎回大きなニュースになります。その4代目が主演俳優ご本人の推薦で決まったというのは、なかなかない話ではないでしょうか。
しかもきっかけになったのが、『ビーチボーイズ』でも『GTO』でもなく、NHKの静かな佇まいのドラマだったというところが、なんだかいいなと思うのです。派手な代表作ではなく、40代になった俳優のお芝居そのものを見て惚れ込んだ。そういう選ばれ方でした。
反町さんご自身は、出演をかなり悩まれたと伝えられています。実際、始まってからも簡単な道のりではありませんでした。
複数の回を並行して撮影する過酷なスケジュール。長寿シリーズという、すでに出来上がった世界にあとから入ってゆく難しさ。
それでも7年間演じ続け、こう振り返っていらっしゃいます。
4年目からは冠城亘としての立ち位置が出来たと手応えを感じられた
4年目、という言葉が重いですよね。3年やっても、まだ掴みきれていなかったということですから。
結果として、冠城亘は歴代の相棒で最多となる通算138回の出演を記録しました。2021年11月24日のseason20第7話で、先代の記録を更新しています。
そして最終回では、歴代の相棒として初めて、右京さんから慰留を受けました。「行かないでほしい」と言われた相棒は、彼が初めてだったのです。
水谷さんのあの一本の電話がなければ、この7年間は生まれていませんでした。テレビを見ていて誰かのお芝居に心を動かされる——そんな瞬間から、こんなにも長い物語が始まることもあるのですね。
冠城亘というキャラクターについては相棒のページで詳しくまとめています。
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